
- 清津峡渓谷トンネル・美人林・星峠の棚田の見どころ
- 車・レンタカーで巡る1泊2日の行程と移動時間の目安
- 清津峡の予約必須日、各スポットの駐車場・季節の注意点
- 温泉・歴史ある建物・料理とお酒から選ぶ松之山温泉の宿3軒
峡谷の風景を映す水鏡、すらりと伸びるブナの林、斜面に重なる棚田。新潟県十日町市の清津峡・松之山周辺では、異なる表情の絶景を一つの旅で楽しめます。
旅の中心は、清津峡渓谷トンネルのアート作品「Tunnel of Light」です。1日目に清津峡と美人林を巡って松之山温泉へ泊まり、2日目は星峠の棚田を訪ねます。車・レンタカーを使い、雪のない時期に3景を巡る1泊2日のモデルコースです。
清津峡・松之山はどんな場所?峡谷から里山へつなぐ旅
清津峡では、清津川を挟んで切り立つ岩壁と、トンネル内のアートが織りなす景観を楽しめます。松之山の美人林では木々の間を歩き、松代の星峠では棚田が連なる斜面を見渡せます。大きな地形を眺める時間と、身近な自然に目を向ける時間を組み合わせられるエリアです。
3か所を巡るなら、清津峡の入坑時間を最初に決めると行程を組みやすくなります。星峠を翌日に分けることで、美人林の散策や初日の昼食にも余裕を持たせられます。
清津峡・松之山周辺で巡る絶景3選
1.清津峡渓谷トンネル・Tunnel of Light|峡谷を映す水鏡
清津峡渓谷トンネルは、峡谷を歩いて眺められる全長約750mのトンネルです。2018年にアート作品「Tunnel of Light」として改修され、自然の風景と建築空間をあわせて鑑賞する場所になりました。
奥のパノラマステーションでは、床に張られた水に外の峡谷が映り込みます。実際の岩壁と水面に映る景色を見比べながら、トンネルの開口部が切り取る風景を楽しんでみてください。途中の見晴所でも足を止め、岩肌や川の流れに目を向けると、終点とは違う景観に出会えます。
見学は往復に写真撮影や混雑時の待ち時間も加えて計画しましょう。モデルコースでは約1時間~1時間半の枠を取ります。水鏡の端も濡れやすいため、替えの靴下やタオルを用意しておくと便利です。
- 3月~11月:8:30~17:00、最終受付16:30
- 2026年ハイシーズン:4月21日~11月20日
- ハイシーズン入坑料:大人(高校生以上)1,200円、小・中学生500円
料金はシーズンによって異なります。訪問日を決めたら、清津峡公式サイトの営業・料金案内を確認してください。
- 9月19日~9月23日
- 10月10日~10月12日
- 10月24日~11月3日
対象日は予約購入者限定営業となり、現地で入坑券は購入できません。「2026年の越後妻有」共通チケットを持っている方も、事前予約が必要です。公式の予約案内から購入方法と入坑時間区分を確認してください。
2.美人林|ブナの立ち姿を眺めながら歩く
美人林は、松之山松口の約3haの丘陵に、樹齢約100年のブナが広がる林です。まっすぐ伸びる幹が並び、葉の色や木々の間に差す光によって、林の印象が変わります。
駐車場から近く、20分程度でも散策できます。清津峡を歩いた後は、移動の合間に短く立ち寄ることも、木々を眺めながらゆっくり過ごすこともできます。写真を撮りたい場合は、散策時間を少し長めに取りましょう。
見どころは、遠くから林全体を眺めるだけでなく、木の間から奥へ続く幹の重なりを見ることです。緑の葉が広がる季節と、落ち葉が林床を覆う秋とでは、同じ場所でも印象が異なります。雨の日や雨上がりは足元に注意し、歩きやすい靴で訪ねてください。
紅葉は例年11月上旬~中旬が目安です。冬季は進入路や利用する駐車場などの条件が変わるため、美人林の最新アクセス情報を確認してください。通常期の「駐車場から近い散策」を、そのまま雪の季節に当てはめないようにしましょう。
3.星峠の棚田|斜面に重なる田んぼと季節の彩り
星峠の棚田は、大小の水田が斜面に重なり合う景観が見どころです。水が張られた時期の水鏡、稲が育つ季節の緑、収穫前の黄金色の稲穂と、農作業の営みに沿って表情が移り変わります。
水鏡の目安は、雪消えから田植えまでの春と、10月後半から積雪前までの秋です。ただし、田んぼの水の状態や見え方は、天候と農作業状況によって異なります。水鏡や雲海を必ず見られるわけではありません。特定の写真と同じ条件だけを求めず、その日の棚田の色や畔の曲線を眺めてみましょう。
このモデルコースでは、宿で朝食を取ってから明るい時間帯に訪ねます。棚田は観光専用の土地ではなく、農家が耕作する私有地です。田んぼや畔に入らず、農耕車の通行を優先し、案内された場所から鑑賞してください。
- 普通車駐車場:20台。混雑時は駐車に時間がかかる場合があります。
- 2026年8月17日~9月30日は公衆トイレの改修工事期間で、仮設トイレが設置される予定です。
- 冬季は駐車場・展望台を除雪しないため利用できません。雪解け後も、利用再開を確認してから訪れてください。
工事期間中の利用方法や冬季の案内は、新潟県観光協会の星峠の棚田案内で確認できます。
季節・時間帯で変わる見どころと旅の時期
- 新緑から夏:美人林の葉の緑と、稲が育つ棚田の景色を楽しむ旅に向いています。春は積雪が残る場合があるため、道路と星峠の利用再開を確認しましょう。
- 秋:清津峡の紅葉は例年10月下旬~11月上旬、美人林は例年11月上旬~中旬が目安です。両方の紅葉を目当てにするなら11月上旬が候補ですが、色付きの進み方は年によって異なります。
- 冬:星峠の駐車場・展望台を使えないため、この3景を巡る車のコースには適しません。美人林も冬季のアクセス条件を確認する必要があります。
清津峡は営業開始後の午前に訪れ、午後を美人林と松之山温泉に使うと、初日の流れを整えやすくなります。秋の連休や紅葉時期は、見頃の情報と予約の空きをあわせて確認してください。
星峠の早朝は水鏡の時期に混み合うことがあり、暗い時間帯は周辺の見通しも限られます。初めて訪れる場合は、日の出前の撮影を前提にせず、明るくなってから出発する計画が立てやすいでしょう。
清津峡・松之山の絶景を巡る1泊2日モデルコース
以下は、車・レンタカー利用で組む時間配分の一例です。見学時間と到着時刻は旅程上の目安で、清津峡の予約枠、道路状況、天候に合わせて調整してください。
1日目|清津峡から美人林へ、夕方は松之山温泉に
- 10:00ごろ~11:30ごろ:清津峡渓谷トンネル
受付と往復の見学、撮影の時間を確保します。予約対象日は購入した入坑時間区分に合わせて到着してください。 - 昼前後:昼食・休憩、車で美人林へ
清津峡から美人林までは約35分が目安。昼食や駐車の時間は移動時間とは別に取ります。 - 13:30ごろ~14:15ごろ:美人林を散策
20分程度の短い散策もできますが、写真や休憩を含めてゆとりを持たせた枠です。 - 午後:松之山温泉へ
美人林から車で約10分が目安。宿の入館時刻まで温泉街で散策や休憩を楽しみます。 - 15:00~16:00以降:宿へチェックイン・宿泊
ちとせ・凌雲閣は15:00から、玉城屋は16:00から。予約プランの到着期限と夕食時刻に合わせます。
清津峡で見学や駐車に時間がかかった場合は、昼食や散策の枠を調整し、宿への到着を優先しましょう。美人林から温泉街へは短い車移動ですが、温泉街到着と各宿への到着は分けて考え、宿の駐車場所も確認しておくと安心です。
2日目|松之山温泉から星峠の棚田へ
- 朝:松之山温泉で朝食・出発準備
天候と道路の状況を確認し、チェックアウト後に出発します。 - 9:00~10:00ごろ:星峠の棚田へ移動
松之山温泉から車で約25分が目安。宿の朝食時刻と実際の出発時刻に合わせて調整してください。 - 午前:星峠の棚田を鑑賞
30分~1時間ほどの見学枠を取り、その日の田んぼの色や里山の広がりを楽しみます。 - 見学後:帰路へ
レンタカー返却や列車の時刻から逆算し、昼食・休憩を含めて帰ります。
帰路の時間が決まっている場合は、星峠を離れる時刻も先に決めましょう。視界が悪い日や道路状況が不安な日は無理に立ち寄らず、当日の条件に合わせて行程を短くしてください。
清津峡へのアクセスと現地の車移動
車で清津峡へ向かう場合は、関越自動車道の塩沢石打ICから国道353号線経由で約25分が目安です。鉄道と組み合わせる場合は、越後湯沢駅や十日町駅の周辺でレンタカーを借りる方法があります。貸出・返却の手続きも考慮して、清津峡の入坑時刻を決めてください。
- 清津峡 → 美人林:約35分
- 美人林 → 松之山温泉:約10分
- 松之山温泉 → 星峠の棚田:約25分
道路状況・天候・混雑により変わります。見学、昼食、駐車待ちの時間は含めず、余裕を持たせて計画しましょう。
清津峡の駐車場は無料で、第1駐車場45台、第2駐車場50台、第3駐車場60台です。第1駐車場は18:00~翌7:00まで夜間閉鎖されます。駐車場での車中泊はできません。入坑予約があっても、駐車と入口まで歩く時間を見込んで出発してください。
3景を続けて巡るこの行程は、自分のペースで移動できる車が基本です。宿のまつだい駅送迎を利用する場合も、観光地間の移動は別に手配する必要があります。駅送迎だけで同じモデルコースを回れるものではないため、車を使わない旅はタクシーなどの交通手段を事前に相談しましょう。
旅行前に押さえておきたいこと
- 清津峡では予約必須日の確認を先に済ませ、足元が濡れることを想定してタオルなどを用意しましょう。
- 美人林は私有地です。木々や植物を傷付けず、ゴミは持ち帰ってください。
- 星峠では田んぼや畔への立ち入りを避け、撮影よりも農作業と通行を優先しましょう。
- トイレ工事期間に星峠へ行く場合は、宿を出る前にもトイレを済ませておくと安心です。
- 紅葉期の後半や春先は、積雪や凍結の状況によって旅程を見直してください。
松之山温泉に1泊するメリット
松之山温泉に泊まると、清津峡と美人林を見た初日の夕方に温泉を楽しみ、翌日の午前を星峠の棚田に使えます。3景すべてを日帰りで急いで回る必要がなく、清津峡の入坑枠に合わせて初日を調整しやすいのが利点です。
宿で何を楽しみたいかによって、選ぶ理由も変わります。湯に浸かる時間、歴史ある建物の雰囲気、料理とお酒。それぞれの過ごし方に合わせた3軒を紹介します。順位を付けず、旅の目的で選ぶ候補です。
旅の過ごし方で選ぶ松之山温泉の宿3軒
宿泊料金・空室・食事条件は日程やプランによって異なります。チェックイン・チェックアウト時刻も予約プランを確認し、観光後の到着と翌朝の出発に合う宿を選んでください。温泉の利用時間や夕食の開始時刻も、予約時に確かめておきましょう。
松之山温泉 ひなの宿 ちとせ|温泉をしっかり楽しむ宿
大浴場と露天風呂を備える天然温泉の宿です。清津峡と美人林の散策後は早めに入館し、夕方から温泉の時間を取りたい方の候補になります。移動を初日の午後までに落ち着かせ、湯に浸かって過ごす旅に合わせやすい一軒です。
チェックインは15:00~18:00、チェックアウトは10:00。無料駐車場は17台分で、屋内の収容台数を超える場合は屋外になることがあります。まつだい駅から定時送迎もありますが、利用には予約が必要です。
越後松之山温泉 凌雲閣|歴史ある建物で選ぶ宿
本館が国の登録有形文化財になっている、全17室の宿です。峡谷や里山の風景に加えて、宿の建物にも旅の楽しみを見つけたい方に向いています。歴史ある本館での滞在を希望する場合は、予約する客室の棟を確認して選びましょう。
チェックインは15:00~18:00、チェックアウトは10:00。駐車場は20台分で無料・予約不要です。まつだい駅からの送迎は事前連絡が必要なので、車以外で向かう場合は利用便を宿に相談してください。
松之山温泉 酒の宿 玉城屋|料理とお酒を楽しむ宿
料理と日本酒・ワインのペアリングを特徴とし、松之山温泉の源泉かけ流しも楽しめる宿です。日中は絶景を巡り、夕食をゆっくり味わう時間を旅の楽しみにしたい方の候補になります。ペアリングの内容や料金に含まれる範囲は、プランごとに確認しましょう。
チェックインは16:00~18:00、チェックアウトは11:00で、無料駐車場があります。翌日に星峠へ向かう場合は、朝食と出発に必要な時間を確保してください。お酒は観光の運転を終えてから楽しみましょう。
まとめ|峡谷の水鏡からブナ林、棚田へつなぐ2日間
清津峡・松之山の1泊2日は、Tunnel of Lightで峡谷の風景を眺め、美人林を歩き、翌日に星峠の棚田へ向かう流れです。水面に映る景色、木々の重なり、斜面に続く田んぼと、3つの異なる絶景を楽しめます。
清津峡の予約と、星峠の利用可否を確かめたうえで、その日の天候や季節に合わせて巡りましょう。写真の景色との違いも含め、清津峡から里山へ続く風景をゆとりを持って味わってください。