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- 御射鹿池の水鏡から、おしどり隠しの滝、白駒の池の苔の森へ続く旅の見どころ
- 横谷峡の通行止め区間を避けた巡り方と、2026年の白駒の池交通情報
- 奥蓼科・蓼科での過ごし方に合わせた宿3軒と、1泊2日の流れ
森を映す水面を眺める御射鹿池と、苔の森を歩いた先に現れる白駒の池。同じ八ヶ岳周辺の水辺でも、そこへ至る道のりと周囲の景観は異なります。標高約1,500mの奥蓼科から、2,100mを超える北八ヶ岳へ。間におしどり隠しの滝を訪ねると、池の水面、流れる水と苔、原生林に囲まれた天然湖という変化をたどれます。
1日目は御射鹿池と滝を訪ねて奥蓼科・蓼科で1泊し、2日目は白駒の池へ向かう旅です。水辺の景色を急いで見て回るよりも、それぞれの場所で何に目を向けるかを決めて、歩く時間を取ってみましょう。
御射鹿池で眺める、カラマツ林と水面の景色
長野県茅野市豊平奥蓼科にある御射鹿池は、標高約1,500mに位置します。東山魁夷の作品「緑響く」のモチーフとして知られ、周囲のカラマツ林と水面への映り込みが見どころです。
春の新緑、夏の深い緑、秋の黄葉、冬の雪景色。カラマツ林の季節の変化が、この池を眺める楽しみの一つになります。ただし、水面への映り込みは天候や風の条件によって変わります。鏡のような水面だけを期待するのではなく、訪れた日の林の色と水面の様子を合わせて眺めてみてください。
絵画のモチーフになった池は、今も使われる農業施設
御射鹿池は自然湖ではなく、昭和初期につくられた農業用ため池です。現在も麓の笹原地区で農業用水として利用されています。山の中の景観であると同時に、人の暮らしを支える水辺でもあります。
堤防内は立入禁止で、池に近づくことはできません。水際を歩く場所としてではなく、立ち入れる場所から林と池を眺める立ち寄り先として予定に組み込みましょう。翌日に訪ねる白駒の池では周辺の遊歩道を歩けるため、二つの池では過ごし方も変わります。
奥蓼科へ入る前に、飲み物などを用意する
車でのアクセスは、中央道諏訪ICから約18km・約30分が目安です。駐車場は30台、大型バス用は5台あります。
御射鹿池の近くにはコンビニエンスストアや自動販売機がなく、最寄りのコンビニまでは約10kmです。この後に滝まで歩く予定なら、飲み物などは奥蓼科へ向かう前に準備しておくと行程を組みやすくなります。
御射鹿池から少し足を延ばして、おしどり隠しの滝へ
御射鹿池を眺めた後は、駐車場から徒歩約10分のおしどり隠しの滝へ向かいます。所在地は長野県茅野市豊平。横谷渓谷・渋川の最上流に位置する渓流瀑です。
ここで目を向けたいのは、流れる水の青、苔の緑、岩の赤という色の組み合わせです。酸性の水に生育するチャツボミゴケが群生しており、御射鹿池の林と水面とは違う、水の流れに沿った景観が広がります。
池では森を水面と一緒に眺め、滝では流れと苔、岩の色を見比べる。近い場所を続けて訪ねても、見る対象が切り替わるのが、この初日の行程の特徴です。滝は御射鹿池・明治温泉側から訪ね、その側へ戻る予定にします。
王滝展望東屋から明治温泉へ抜ける区間は、遊歩道の崩落や橋の落橋により通行止めとなっています。横谷峡を歩いて明治温泉へ通り抜ける行程にはせず、おしどり隠しの滝へは御射鹿池・明治温泉側から向かってください。
訪問前には蓼科中央高原観光協会の遊歩道通行止め案内を確認しましょう。
滝への車でのアクセスは、諏訪ICから約20km・約40分という案内があり、御射鹿池駐車場からの徒歩移動を含めて計画します。公共交通では、JR茅野駅からアルピコ交通の奥蓼科渋の湯線を利用できます。2026年は5月2日~10月25日の土日祝日と、8月1日~30日に運行されています。運行日や帰りの便を確認したうえで、池と滝の滞在時間を決めてください。
奥蓼科から北八ヶ岳へ、翌日は森を歩く時間を取る
初日に御射鹿池とおしどり隠しの滝を訪ねたら、翌日は国道299号方面から白駒の池入口へ向かいます。標高約1,500mの御射鹿池から、2,100mを超える高地の白駒の池へと、旅の舞台が変わります。
白駒の池で予定に入れたいのは、湖畔で眺める時間だけではありません。入口から池へ向かう苔の森の道、池周辺の遊歩道、入口へ戻る道を合わせて考えます。前日の水辺の見学と日を分けることで、この森歩きを2日目の中心にできます。
苔の森を歩いて、原生林の中の白駒の池へ
白駒の池は北八ヶ岳の原生林に囲まれた天然湖です。国道299号沿いの白駒の池入口駐車場から、池までは徒歩約15分。湖畔に着く前から、周囲に広がる苔の森が見どころになります。
池へ向かう道のりも、旅の目的に
この森は、日本蘚苔類学会から「日本の貴重なコケの森」に選定されています。長野県は、周辺に約500種類の苔が生息すると案内しています。足元の苔と周囲の原生林に目を向けながら、池へ向かう過程そのものを楽しむ場所です。
前日に訪ねるおしどり隠しの滝では、酸性の渓流に育つチャツボミゴケが景観の一部になっています。白駒の池では、原生林と多様な苔が広がる森が中心です。同じ「苔の緑」でも、渓流沿いと森の中という周囲の違いに注目すると、二つの場所を別の視点で眺められます。
池の周回は約40分。入口からの往復は別に考える
白駒の池周辺には遊歩道が整備され、一周約40分が目安です。入口駐車場から池までの徒歩約15分とは別なので、往復の移動と湖畔で立ち止まる時間も予定に含めてください。
高標高の自然環境を歩くため、歩きやすい靴を選び、出発前に現地の天候と気温を確認しましょう。周回にかかる時間は歩く速さや道の状態でも変わるので、約40分は目安として、その日の状況に合わせて散策します。
混雑時は、白駒の池への交通手段を先に決める
長野県佐久地域振興局は2026年7月14日、白駒の池駐車場周辺の深刻な交通渋滞について案内しています。紅葉期などの混雑時は、現地の交通情報を確認してから向かいましょう。駐車場へ着くことだけを予定の基準にせず、バスを使う選択肢も含めて考えておきます。
無料シャトルバスは、運行日を確認して利用する
無料シャトルバスの区間は、八千穂高原スキー場駐車場と白駒の池入口駐車場の間です。長野県も利用を案内していますが、運行日は季節や日程によって異なります。毎日運行するものとして予定を組まず、訪問日の運行有無と帰りの便を確認してください。
奥蓼科・蓼科側から向かう場合も、シャトルバスを利用するなら乗車場所は八千穂高原スキー場駐車場です。宿からの経路を決める際に、池入口へ直接向かう場合と区別しておきましょう。案内は長野県の白駒の池周辺交通対策ページで確認できます。
- 運行区間:茅野駅〜横谷峡〜白駒の池〜麦草峠
- 運行期間:2026年7月18日〜10月25日、期間中毎日運行
- 茅野駅〜白駒の池の片道運賃:大人2,500円、小人1,250円
出発・帰りの時刻はアルピコ交通の2026年麦草峠線時刻表(PDF)で確認してください。年度が変わる場合や運行変更がある場合は、その時点の案内に従ってください。
初日の奥蓼科渋の湯線と、白駒の池へ向かう麦草峠線は、利用する路線が異なります。公共交通で巡る場合は、宿への移動も含めて接続を個別に確認しましょう。宿の送迎を、そのまま白駒の池への観光送迎として予定に入れないようにします。
水辺の見学と森歩きを分けて、奥蓼科・蓼科で1泊する
この旅で1泊する意味は、御射鹿池と滝を眺める日、白駒の池の森を歩く日を分けることにあります。初日の近くにとどまるか、観光後に温泉宿で過ごすか、蓼科湖周辺を拠点にするか。宿は旅のどこに時間を使いたいかで選びます。各宿から白駒の池への移動時間も、出発前に利用する経路で確認してください。
御射鹿池と滝の近くに泊まるなら、明治温泉 御射鹿の湯
「奥蓼科温泉郷 山の宿 明治温泉 御射鹿の湯」は、初日の御射鹿池・おしどり隠しの滝との近さを重視する人向けです。滝を間近に望む奥蓼科の温泉宿で、初日の見学場所と宿泊先を同じエリアにまとめられます。
住所は長野県茅野市豊平東岳4734。中央道諏訪ICから車で約40分、駐車場は20台で無料・予約不要です。初日は奥蓼科で過ごし、翌日は白駒の池へ移動する、という区切りをつくりたい場合の候補になります。
観光後の温泉時間を大切にするなら、蓼科 親湯温泉
「創業大正十五年 蓼科 親湯温泉」は、水辺を訪ねた後、温泉宿でゆっくり過ごしたい人向けです。2026年に創業100周年を迎える宿で、初日の観光後を宿で過ごし、翌日に森歩きを組み合わせる選び方ができます。
住所は長野県茅野市北山蓼科高原4035。中央道諏訪ICから車で約30分、JR茅野駅からバスで約30分です。茅野駅東口から無料送迎の定期便があり、駐車場は60台で無料。送迎の時刻や利用条件は、宿泊予約時に確認してください。
蓼科湖周辺を拠点にするなら、リゾートホテル蓼科
リゾートホテル蓼科は、蓼科湖のすぐ隣にある温泉付きのホテルです。初日の奥蓼科観光を終えて湖周辺に泊まり、翌日は国道299号方面から白駒の池へ向かいたい人向けの候補です。
住所は長野県茅野市北山4035-861。JR茅野駅から路線バス・送迎バスで約25分、中央道諏訪IC・諏訪南ICから車で約30分です。駐車場は100台で宿泊者無料。送迎バスは事前予約が必要なので、公共交通で訪れる場合は宿への到着予定に合わせて手配しましょう。
1泊2日は、奥蓼科の水辺から白駒の池へ
車を基本にした流れは次のとおりです。初日は御射鹿池・明治温泉側で観光をまとめ、2日目に白駒の池の入口へ移動します。
1日目:水面とカラマツ林から、苔のある渓流へ
- 茅野・諏訪IC方面から、飲み物などを準備して御射鹿池へ。
- 堤防内には入らず、カラマツ林と池を眺めます。農業用ため池という成り立ちにも目を向けます。
- 御射鹿池駐車場から徒歩約10分のおしどり隠しの滝へ。明治温泉側から訪ね、横谷峡への通り抜けは行いません。
- 奥蓼科・蓼科エリアの宿へ移動して1泊します。
2日目:苔の森の道から、白駒の池の遊歩道へ
- 天候・気温と交通情報を確認し、国道299号方面へ。シャトルバス利用日は乗車場所への経路を確認します。
- 白駒の池入口から、苔の森を歩いて池へ向かいます。
- 池周辺を散策。一周する場合は約40分を目安に、入口からの往復時間も確保します。
- 入口へ戻り、車や利用するバスの予定に合わせて帰路へ。
水鏡から苔の森へ、標高と環境の変化をたどる
御射鹿池のカラマツ林と水面、おしどり隠しの滝の流れと苔、白駒の池を囲む高標高の原生林。奥蓼科から北八ヶ岳へ進むと、同じ八ヶ岳周辺でも異なる水辺の景色に出合えます。
初日は水辺を眺め、翌日は池に至る森も歩く。立入範囲や遊歩道の通行状況、訪問日の交通情報を確かめながら、それぞれの景観を見る時間を取る1泊2日です。