絶景と泊まる

750mのトンネルの先に開く峡谷|清津峡から松之山温泉へ

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この記事でわかること
  • 清津川と柱状節理がつくるV字形の峡谷の見方
  • 750mのトンネル、3か所の見晴所、水鏡のある終点の歩き方
  • 2026年秋の予約対象日と、料金・駐車場・アクセス
  • 清津峡から松之山温泉へつなぐ、車での1泊2日の過ごし方

峡谷の岩壁を見るために、山の中を750m歩く。新潟県十日町市の清津峡には、川沿いの遊歩道に代わって造られた清津峡渓谷トンネルがあります。途中の見晴所から清津川と柱状節理を眺め、終点では水面に映る峡谷を見比べる旅です。

歩いた後は車で松之山温泉へ向かい、一泊して翌朝を温泉街で過ごします。立ち寄り先を増やすより、岩壁を眺める時間と、湯につかって休む時間をそれぞれ確保する1泊2日です。

清津峡では、川と岩壁の位置関係を見る

清津峡は、黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして紹介され、国の名勝・天然記念物に指定されています。清津川を挟んで切り立つ岩壁がV字形の峡谷をつくっています。

見晴所に着いたら、まず川の位置を確かめ、その両側に岩壁がどう立ち上がっているかを眺めてみてください。岩だけを近くで見るときと、川まで含めて谷全体を見るときでは、同じ景観でも目に留まる形が変わります。

柱状節理は、岩肌の線と柱の重なりに目を向ける

岩壁で見られる柱状節理は、岩が冷えて固まるときにできる柱状の構造です。新潟県の2026年発行パンフレットでは、約700万年前の溶岩が冷えて固まり、六角柱状の岩体になったものと説明されています。

難しい用語を覚えるより、岩肌に続く線や柱の重なりを探すと、地形を見やすくなります。見晴所では岩壁の形、川との距離、谷の奥へ続く方向を順に眺めてみましょう。木々の色だけでなく、岩と水がつくる形も清津峡を訪ねる理由になります。

峡谷を見るために掘られた750mのトンネルを歩く

清津峡では、かつて川沿いの歩道から峡谷を眺めていました。落石事故による通行禁止を受け、代替施設として歩道トンネルが造られました。川沿いの旧歩道は現在も立ち入り禁止です。見学は清津峡渓谷トンネルを利用してください。

トンネルの全長は750m。第1・第2・第3見晴所と、終点のパノラマステーションがあります。終点だけを目指さず、途中で清津川と岩壁を見ながら進むことで、最後の水鏡に映る風景も峡谷の一部として捉えられます。

3か所の見晴所で足を止め、終点へ

入口から第1見晴所、第2見晴所、第3見晴所へと進み、最後にパノラマステーションへ着きます。それぞれから峡谷を眺められるので、川の流れと柱状節理の見え方に目を向けてみてください。

帰りは同じトンネルを戻ります。往路で気になった岩壁をもう一度見たり、終点の景色を思い返しながら途中の見晴所に立ち寄ったりする歩き方もできます。

歩く時間と、眺める時間を分けて考える

清津峡公式の往復所要時間は約30~40分です。撮影や見晴所での鑑賞、混雑の状況に応じて余裕を加えましょう。駐車場から入口へ歩く時間と受付の時間も別に必要です。750mという距離だけから、短い滞在時間で行程を組まないようにしてください。

「Tunnel of Light」は、自然を見る空間そのものが作品

清津峡渓谷トンネルは、2018年の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」で、マ・ヤンソン / MADアーキテクツの「Tunnel of Light」として改修されました。トンネル全体を作品として扱い、自然と建築・アートをつなぐ構成になっています。

峡谷はトンネルの外にあり、訪れる人は内側の空間からそれを眺めます。見晴所の開口部や終点の水鏡に目を向けると、同じ自然をどこから、どのように見るかも鑑賞の一部になります。

パノラマステーションでは、実景と水面の景色を見比べる

終点のパノラマステーションには水が張られ、峡谷の景色が水鏡に映ります。外にある岩壁と川を眺めた後、水面に映り込む形へ視線を移してみてください。途中で見た柱状節理と、反転した景色を行き来しながら見る場所です。

水鏡の端は浅く、歩けるようになっていますが、足元は濡れやすくなっています。奥へ進む場合は、替えの靴や靴下、タオルを用意すると便利です。写真だけに時間を使わず、外の峡谷にも目を向けてみましょう。

2026年10月1日に開坑30周年

清津峡渓谷歩道トンネルは1996年10月1日に開坑し、2026年10月1日に30周年を迎えました。峡谷を眺めるための通路が、2018年の改修を経て、自然を見るアート空間へとつながっています。

2026年秋は、訪問日を決める前に予約対象日を確認

一般の個人利用は、次の期間に事前予約購入が必要です
  • 2026年10月10日~10月12日
  • 2026年10月24日~11月3日

対象日は「予約購入の方限定営業」で、現地での入坑券販売はありません。日時指定の予約入坑券を購入し、その枠の時間内に受付を済ませてください。「2026年の越後妻有」共通チケットを持つ方も、予約入坑券が必要です。

未就学児、対象の障がい者手帳所持者、旅行代理店等のバスツアー利用者、施設発行の優待券所持者には、公式案内で事前予約購入の例外が設けられています。該当する方は証明書などの条件を含め、清津峡公式の2026年予約案内を確認してください。

予約対象日以外は、現地の券売機で入坑券を購入する案内です。宿を予約する際も、先に清津峡の訪問日と入坑枠を確かめておくと、駐車、見学、温泉への移動を組み立てやすくなります。

秋の営業時間と入坑料

  • 3月~11月の営業時間:8:30~17:00(最終受付16:30)
  • 2026年ハイシーズン:4月21日~11月20日
  • ハイシーズンの通常入坑料:一般(高校生以上)1,200円、小中学生500円

料金は2026年10月9日確認。共通チケットの特典や団体料金などは条件が異なります。訪問前に公式サイトの最新料金・営業案内を確認してください。

冬の12月~2月は9:00~16:00(最終受付15:30)です。積雪状況により休坑や時間短縮となる場合があります。秋の営業時間を雪の季節にも当てはめず、出発前に営業状況を確認しましょう。

紅葉を目当てにする場合も、当日の情報から計画する

秋は紅葉を目当てに訪れる人も多い季節です。訪問前に十日町市観光協会の清津峡案内や清津峡公式の最新情報を確認してください。旅の軸を柱状節理や清津川、トンネルの鑑賞に置けば、木々の色に加えて峡谷の形にも目を向けられます。

駐車場から入口までの徒歩も見込んで到着する

駐車場は4か所、合計約155台です。第3駐車場は特定日のみ開放されるため、各駐車場がいつでも利用できる前提では計画しないでください。混雑時は駐車待ちが発生する可能性があります。

駐車後、トンネル入口まで歩く時間
  • 第1駐車場から:徒歩約3~5分
  • 第2駐車場から:徒歩約7~10分

夜間18:00~翌7:00は各駐車場が閉鎖されます。駐車場での車中泊はできません。交通誘導がある場合は案内に従い、駐車してから入口へ歩く時間を予約枠に組み込んでください。

第1駐車場前には公衆トイレがあります。トンネル内の第2見晴所にもトイレがありますが、作品の見学などで順番待ちになることがあるため、入坑前に済ませておくと行程を整えやすくなります。

清津峡へのアクセスと、松之山温泉への移動

車は塩沢石打ICから国道353号へ

清津峡公式の案内では、関越自動車道の塩沢石打ICから国道353号を経由し、清津峡まで車で約20分です。道路状況や混雑によって変わるため、駐車待ちと入口までの徒歩を加えて到着を計画しましょう。

清津峡へ入る際は県道清津公園線を利用してください。施設公式は、混雑時にナビが別ルートを案内する場合があると注意を促しています。出発前に道路状況と清津峡公式のアクセス案内を確認しましょう。

清津峡から松之山温泉は、新潟県の2026年発行パンフレットで車約40分と案内されています。見学後の休憩や道路状況を考慮し、宿の到着期限や夕食時刻から逆算して出発してください。

公共交通は、バスの往復と温泉までの各区間を確認

JR越後湯沢駅から森宮野原行き急行バスで約25分、清津峡入口バス停で下車し、トンネルまで徒歩約30分です。バス停がトンネル入口にあるわけではないため、往路と復路の徒歩を含めて計画してください。

運行便が限られるので、南越後観光バスの時刻表で往路・復路の両方を事前に確認しましょう。施設公式では、清津峡入口バス停と第1駐車場の間はタクシーを利用できない旨も案内されています。

この1泊2日の基本モデルは車移動です。公共交通で清津峡から松之山温泉へ向かう場合は、各区間の交通手段と接続を別途確認する必要があります。宿の駅送迎も、清津峡からの移動とは分けて手配してください。

清津峡を歩き、松之山温泉で休む1泊2日

1日目|3か所の見晴所と水鏡を見て、温泉へ

  1. 越後湯沢・塩沢石打方面から清津峡へ。予約対象日は購入した入坑枠に合わせて向かいます。
  2. 駐車後、徒歩でトンネル入口へ。公衆トイレと受付の時間も取ります。
  3. 第1・第2・第3見晴所を経て、パノラマステーションへ。川と岩壁を眺め、終点では実景と水鏡を見比べます。
  4. 同じトンネルを戻り、休憩後に車で松之山温泉方面へ。道路状況を確認し、宿へ到着する時間を調整します。
  5. 宿泊。湯と夕食の時間を取り、翌朝の出発準備をします。

時刻を細かく固定するより、清津峡の予約枠と宿の到着期限を旅の両端に置いて考えましょう。見学や駐車に時間がかかった場合も、立ち寄り先を追加しない行程なら、休憩と移動に時間を回せます。

2日目|松之山温泉で朝を過ごし、温泉街から帰路へ

  1. 宿で朝を過ごす。朝食や入浴は予約プランと利用時間に合わせます。
  2. 温泉街を散策。天候と帰路の予定に合わせて、歩く時間を決めます。
  3. 帰路へ。道路状況や列車の時刻を確認して出発します。

翌朝に別の観光地へ急がず、温泉街で過ごす時間を残す行程です。初日に峡谷の大きな岩壁を見た後、翌日は街を歩く距離に旅の視点を移せます。

松之山温泉に泊まる理由と、過ごし方別の宿3軒

清津峡から温泉へ移動して泊まると、トンネル見学の後にそのまま長い帰路を組まず、湯と食事に時間を使えます。宿へ向かう移動までを1日目に終え、翌朝は温泉街の散策から旅を再開できます。

以下の3軒は順位を付けた紹介ではなく、過ごし方の異なる同格の候補です。温泉街で湯と食事を楽しむか、食と日本酒に時間をかけるか、小さな宿で貸切風呂を利用するかを基準に選んでみてください。宿泊料金、空室、食事内容、入浴条件は希望日のプランで確認しましょう。清津峡での見学後に宿へ向かう予定を伝え、到着期限と夕食の時間を確かめておくと、移動と滞在をつなげやすくなります。

温泉街の宿で、松之山らしい湯と食事を楽しみたい人へ

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松之山温泉 ひなの宿 ちとせ

松之山温泉 ひなの宿 ちとせは、新潟県十日町市松之山湯本49-1にある宿です。大浴場と露天風呂があり、峡谷を歩いた後に温泉と食事を楽しむ滞在の候補になります。無料屋内駐車場がありますが、利用状況によって屋外になる場合もあるため、駐車場所は到着時の案内に従ってください。ほくほく線まつだい駅から定時送迎があり、利用には予約が必要です。車を使わない場合は、清津峡から駅までの移動を別に計画したうえで、送迎の時刻と予約条件を宿に確認しましょう。

温泉と食・日本酒の時間を重視したい人へ

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松之山温泉 酒の宿 玉城屋

松之山温泉 酒の宿 玉城屋は、新潟県十日町市松之山湯本13にある宿です。松之山温泉の源泉かけ流し、大浴場と露天風呂があり、食と日本酒を旅の楽しみにしたい人の候補になります。屋外無料駐車場があり、車の旅で宿へ向かう際も利用できます。ほくほく線まつだい駅を利用する場合は、駅から宿までの交通手段を確認してください。宿泊プランや食事内容、お酒の提供内容は希望日によって異なるため、予約時に確認しましょう。飲酒を予定する場合は、車の移動を終えてから食事の時間を取る行程です。

小さな宿で貸切風呂を楽しみたい人へ

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松之山温泉 和泉屋 <新潟県>

松之山温泉 和泉屋は、新潟県十日町市松之山湯本7-1にある全5室の宿です。5つの無料貸切風呂があり、内湯と露天風呂を含めてすべて貸切制です。小さな宿で入浴の時間を過ごしたい人の候補になります。無料駐車場は予約不要です。送迎サービスはないため、車以外ではまつだい駅から路線バスまたはタクシーを利用します。宿公式では路線バスで松之山温泉バス停まで27分、その後徒歩約400mと案内されています。清津峡から公共交通を使う場合は、まつだい駅までの移動と温泉行きバスの接続も別途確認してください。

清津峡の形を見てから、越後の温泉で一泊する

清津峡を訪ねる旅の中心は、清津川を挟むV字形の谷と、柱状節理の岩壁です。750mのトンネルを歩き、3か所の見晴所で風景を眺め、終点の水鏡でその形をもう一度見比べられます。

2026年秋の予約対象日を確認し、駐車場からの徒歩と見学時間に余裕を持たせて出かけましょう。清津峡で眺める時間を取った後は松之山温泉で一泊し、翌朝を温泉街で過ごすと、峡谷を見る旅を急がず締めくくれます。